こんにちは。
30代で年収1000万円に届くような大企業を辞める25歳、しょーてぃです。
優秀な部下がどんどん辞めていく…
なにが原因で辞めていくんだろう?
どうしたら辞めずにいてくれるだろうか??
過去に辞めていった人たちにヒアリングをしてその原因を1つずつ改善しているのに、辞めていく人がぜんぜん減らない。
なんでだ?
こんな悩みに、当事者のぼくが答えます。
【この記事を読むメリット】
- 「辞める人へのヒアリング」では絶対に答えてくれない本音の部分が分かる
- 優秀な人材ばかりが辞めていく理由と、その対処法が分かる
- 優秀な人の流出を防げるので、あなたの仕事がラクになる
「優秀じゃない人」がこんな記事を書いても何の説得力もないので、ぼくのプロフィールを載せておきます。
たぶん「まあ優秀かな」くらいのレベル感だと思います。
- 慶應理工卒
- 25歳
- 日系大手で30代年収1000万に到達できる会社勤務
- 新入社員100人の中から代表スピーチ1名に抜擢される
- このブログを運営
- 水耕栽培装置を自作
- 25歳で資産1500万円を達成
- TOEIC775点
- 毎日2時間以上は勉強or副業(最新のブロックチェーン技術や経済、金融、英語など)
- 2024年追記:28歳時点で月収600万円こえました
もう少し客観的な評価を載せておいた方が信頼できると思うので、ぼくが社内でプレゼンしているときに仲間が褒めてくれたLINEも載せておきますね。
ぼくはこの会社を、入社から1年と9か月で辞めることにしました。
直属の上司は素晴らしい方で、他の人との人間関係も問題なかったのですが、それでも辞めます。
その理由を解説していきます。
大前提:人事や上司が勘違いしていること【辞める人は本音を話しません】
まず、ぼくが辞める理由を解説する前に、知っておいてほしいことがあります。
それは「会社を辞める人は本音を話さない」ということです。
この記事を読んでいるのは、おそらく企業の人事や部下を持つ上司だと思います。
優秀な部下の退職が止まらないこの状況、きっと大変ですよね。
仕事も回らなくなるし、将来の幹部候補もいなくなっていくわけですから。
だからといって、「辞める人に原因をヒアリングして、それを1つずつ潰していこう」なんていう愚策、やっていませんよね?
結論、上記のような対策では優秀な人材の流出は止まりません。
というのも、辞める人は本音で話さないから。
…というか普通に考えて、本音を話すメリットがないですよね。少なくともぼくは本音を話しませんでした。
辞める人の最優先事項は「円滑に、波風立たせずに、問題なく退社すること」です。
優秀な人というのは目標に向かって最短距離で走るのが得意なわけですから、目標から遠ざかるような「本音」はわざわざ話しませんよね。
素直に本音を答えてくれるのはおそらく、優秀じゃない人か、相当なお人好しだけです。
ようするに、本人に辞める理由を聞いても答えてくれません。
これを勘違いしたままだと人材流出は止まらないはずです。
辞める人の本音をヒアリングしたいなら、会社のお金でめちゃめちゃ美味しいごはんでも食べさせながらヒアリングしましょう。
それがキビシイなら、この記事を最後まで読んで、自社の状況に当てはめて考えてみてくださいね。
部下が会社を辞めるまでの流れを理解する
まず最初に、部下が会社を辞める流れを改めて見てみます。下記の図にまとめました。
上記の通り、会社を辞めるまでには2ステップあります。
- 「会社への期待」の75%を下回ると新たな選択肢を探し始める
- より良い選択肢が見つかったら会社を辞める
この「部下が会社を辞める流れ」を理解したら、次の章へ進みましょう。
「優秀な人」と「優秀ではない人」の違いを理解する
次に「優秀な人」と「そうでない人」の違いを理解しましょう。ぼくなりに書き出してみました。
- 優秀な人
「人生の目的」や「働く目的」を持っていることが多い。
だからこそ同じ給料でも人一倍働き、余暇時間で勉強をし、成長意欲もある。 - 優秀ではない人
働く目的が明確でないことが多い。
だからこそ同じ給料ならサボるし、余暇はダラダラ過ごすし、成長意欲も少なめ。
たぶん、これは上司であるあなたも理解していることだと思います。
目的意識をもって働いている人は、しっかり成果を出している傾向があるのではないでしょうか。
つまり「働く目的」を持っているかどうかが、「優秀な人」と「優秀でない人」の違いということ。
そしてそれが、優秀な人ばかりが辞めていく原因でもあります。
詳しく解説していきます。
優秀な人ばかりが辞めていく理由:満足度が「お金以外」によって大きく変わるため
この章が一番重要です。
ここを理解できれば、優秀な部下が辞めていく現状を変えられますし、
そうなればあなたの仕事もラクになります。
少なくともぼくの上司(次長)はこれを理解できておらず、
ぼくに向かって「どうして辞めるんだ?部署異動とかも考えたか?」などと見当違いな質問をしてきました。
結論、優秀な人(=働く目的を持っている人)ばかりが辞めていく理由は以下の通り。
【優秀な人(=働く目的を持っている人)ばかりが辞めていく理由】
- 優秀ではない人(=働く目的がない人)は「お金」を重視するので、待遇さえ良くしておけば満足度が下がりにくい
- 優秀な人(=働く目的のある人)は「働く目的」を重視するので、待遇が良くても、目的に反した仕事をさせられると満足度が下がる
上記を分かりやすく説明するために、図にまとめました。
上記の画像の通り、経験やスキルなどを重視している優秀な部下の場合、
その目的を達成できないような仕事を与え続ければ満足度がガクッと下がり、給与を25%増やしたとしても満足してくれなくなります。
一方、優秀ではない人の場合、
よほどのパワハラや人間関係のもつれさえなければ満足度が大きく下がることはなく、もし辞めると言い出しても給与を25%UPすればたぶん満足してくれます。
つまり働く目的を持っている部下には、その目的に沿うような仕事を振るのが大事ってことです。
これができていないから、給与や福利厚生の良い大企業からですら、優秀な人材がどんどん出て行ってしまうのではないでしょうか。
最近だと、高給で安定した大企業からスタートアップに転職する人って多いですよね。
それも上記のようなことが原因だと思いませんか?
ぼくが会社を辞めた理由も「働く目的」に合わない仕事をさせられるからです
ぼくがなぜ「工場をつくる会社」で働いていたか、説明します。
ぼくの夢は、日本中の一般家庭の屋根にミニ植物工場を設置することです。
そしてぼくがこの会社で働くのは、この夢を実現させるのに必要なスキルや経験を得るためです。
下記の装置はぼくが自作した自動栽培装置なんですが、
こんなのが各家庭の屋根についていたら、楽しくないですか?
野菜のベーシックインカムが実現できちゃいます。
ちょっと脱線しましたが、ぼくの「ミニ植物工場を作る」という夢のためには以下の2点を学ぶ必要がありました。
- 設計スキル
- 施工&調整スキル
そのために工場を作る会社に入ったんです。
ぼくの入社した会社では、たしかに上記2点を学ぶことは可能でした。
事実、1年目はこの目的を達成できていました。
というのも、ぼくの最初の上司は大変すばらしい方で、ぼくの「働く目的」を聞いてくれて、その目的に合う仕事を振ってくれたから。
おかげで入社から1年間くらいはとても充実していて、大満足で仕事をすることができました。
しかし入社から1年後、さらに上の次長が「しょーてぃ君には実務をさせろ」と指示を出して、ぼくの「働く目的」に沿わない業務ばかりになりました。
具体的には、見積もり作業や書類の作成、書類の整理、小さな工事の対応、などなど。
こんな業務に忙殺され、ぼくが学びたいことはぜんぜん学べなくなりました。
このままじゃぼくの貴重な20代が、書類作成だけで終わってしまう!
と危機感を持ったぼくは、入社から1年9か月で辞めることにしました。
こんな感じでぼくは会社を辞めました。
もちろん、個人事業主という生き方に魅力を感じたのも大きいです。
※2022年2月から個人事業主になります
「給与への不満」「評価方法への不満」などは、本質的な原因ではない
退職理由によくあげられるのが「給与への不満」とかですよね。
そして人事や上司はこれを鵜呑みにしており、だから退職者が後を尽きないんです。
ここまで読んだ人なら分かると思いますが、「給与への不満」とかは、退職の本質的な原因ではありません。二次的な問題なんですよね。
どういうことか、具体的な例を見ていきます。
例えばぼくの場合「給与への不満」「評価方法への不満」「ダラダラ残業している人の方がお得なのが不満」などの不満は、入社初期のころはゼロでした。
新卒なので低賃金でバリバリと働いていましたし、休日出勤も多かったのですが、ぜんぜん苦ではありませんでした。
というのも、「経験・スキル」をたくさん得られたからです。
得られる「経験・スキル」を最大化したかったので、テキパキとたくさんの仕事を効率的にこなして多くの経験を積むのが最適解でした。
しかし雑務や書類業務が増えてきてから、「給与への不満」「ダラダラしている他の社員への不満」が出てきました。
というのも、「経験・スキル」が得られなくなえい、残るメリットが「お金」だけになったから。
「お金」だけが目的なら、時給は同じわけですし、ダラダラ仕事をするのが最適解ですよね。
ぼくの業務から「経験・スキル」という報酬がが奪われた瞬間、
ダラダラゆっくり仕事をすることが最適解になりました。
そうなると仕事量が増えることに不満を感じますし、給与への不満も感じます。
ぼくよりもダラダラしている人への不満も高まります。
つまり、「あ~、○○くんは給与に不満があって辞めるのか~。優秀な社員を辞めさせないためには、もう少し給与アップしてあげないとなあ」みたいな対策は本質的じゃないということです。
優秀な部下を辞めさせないためにするべきこと
結論、優秀な部下を辞めさせないためには、以下の2点を実行すればOKです。
- 部下の働く目的を聞き出し、その目的に合うように仕事を振る
→今の業務が部下の将来にどう役立つか説明してください。部下の働く目的にどう寄与するのか伝えつつ仕事を振れば、不満は生まれにくいはず。 - 部下が大事にしている価値観を聞いておく
→給与が大事なのか、時間が大事なのか、経験が大事なのか、「その価値観を上司が把握している」という事実が、部下にとっては安心材料になります。また、部下の不満度のコントロールもしやすくなるはず。
優秀な部下は、あなたの仕事をラクにしてくれる宝です。
多少の手間をかけてでも、結果的に部下が辞めない環境を作れれば、手間を上回るリターンが期待できますよね。
そのために上記の2点を行い、優秀な部下の流出を防ぎましょう。
というわけで、以上になります。
「会社を辞めるぼくの心理・思考」などをより詳しく話を聞きたい人事の方は、ぼくのTwitterからご依頼ください。
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