こんにちは
慶應理工から大学院に進学しないで就職した しょーてぃです
理系なら大学院に進学した方がいいの?
学部生でも就職できるの?
メリット・デメリットは??
大学3、4年生にもなれば、院進するか就職するかの判断が求められます
ぼくはメリットとデメリットを考えたうえで学部卒を選びましたが、自分で考えるのって大変ですよね
結論、どっちが良いの?
院進と学卒のメリットとデメリットを手っ取り早く教えてよ
という人のために大学院に進学せずに就職したぼくが、大学院に進学した友達の様子を見た上で、
それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます
結論から言うと
「研究開発職に就きたい人」
「高度な研究や学会等、大学院でしかできない経験をしたい人」
「何をしたいか定まっていない人」
は大学院に進学するのがおすすめです
院進する | 就職する | |
メリット |
・学問的な研究ができる ・院ならではの経験ができる ・ほとんどの職種に応募できる ・生涯賃金が高いという統計がある ・「学生」を2年延長でき、将来を考える猶予ができる |
・実利に繋がる研究ができる ・早く社会に出て成長できる ・学部でも大抵の職種に応募できる ・早く働ける分、若いうちにお金がたまる ・若いので就職後に、転職や新しいことへチャレンジする余裕を持てる |
デメリット |
・卒業するころには最低でも24歳 ・修論が大変 |
・学業と就活の両立がやや難しい ・一部の職種に応募できない |
大学院に進学するメリット
メリットは複数ありますが、ぼくが「これは院進する価値がある!!!」と心から思うものだけ取り上げていきます
院ならではの経験で成長できる
院ならではの経験で成長できることが何より大きなメリットだと思います
国内外の最先端技術に触れたり、高度な学問に触れたり、日本で最高レベルに頭の良い”大学教授”との関わりが増えたり、大学院でしか経験できないことは多いと思います
実際、ぼくの友人はドバイや台湾、中国などへ行き、学会に参加し、数百人の前で発表しています
こんな経験は学部生ではできませんし、就職してからもそんなチャンスはそうそう無いでしょう
本当に立派だしカッコいい…
でも「院進しないで就職したぼくは、もうこういう経験はできないのか」と考えると少し残念です。。。
生涯賃金が高いかも??
ぼくの就職先ではそんなことはありませんが、統計では大学院卒の方が生涯賃金が高い傾向にあることが分かっています
具体的には内閣府経済社会総合研究所によると、
男性の場合、学部卒の生涯賃金収入は 2 億 9163 万円で大学院卒のそれは 3 億 4009 万円となり、差は 4846 万円である。
一方、女性の場合は、学部卒の生涯賃金収入は 2 億 6685 万円で大学院卒のそれは 3 億 1019 万円となり、差は 4334 万円になる。
ただ、大学院に進学する人の多くは難関大生であるのに対して、
学部卒にはいわゆるFラン大生も多く含まれているので、
院進したからこそ高収入という単純なものでもないかもしれません
あくまで大まかなイメージとして、院進した方が賃金が上がる可能性が高い、、、らしい。
と思っておくのが良いでしょう
学生を2年間延長できる
世の中にはモラトリアムを延長するために院進することを否定する人も多いですが、ぼく個人としては「やりたいことを探すために院に進学する」のは大いにアリだと思っています
なぜなら、学部生は人生経験も知識量も少ないため、本当にやりたい仕事が見つからないまま貴重な新卒カードを無駄遣いしてしまう可能性があるからです
やりたいことが見つかっていない人は、
奨学金を借りるなり親に頼むなりしてでも
大学院進学を視野に入れることをおすすめします!
大学院に進学するデメリット
学費がかかるのはもちろん、他にもデメリットはあります
それは、卒業できるのは最短でも24歳ということです
資金を貯めようと思えば結婚は遅くなりますし、就職後に転職を考える場合には年齢的に急がなくてはならなくなるでしょう
それに、最短で24歳といいましたが、浪人も留年もしないで大学院を卒業できる人は約50%しかいません
慶應の理工学部を留年も浪人もしないで卒業できる人が少なすぎる話
人生設計を考えたうえで、院進するかどうか決めることをおすすめします
学部卒で就職するメリット
ぼくは学部卒で就職しました
その理由は、次のメリットが大きいと感じたからです
・若いうちにお金がたまる
・院卒よりも2年早く働けるので、転職や結婚を考える余裕が生まれる
なぜこのメリットが重要なのか、それぞれ解説していきます
若いうちにお金がたまる
ぼく個人の価値観なのですが、お金の価値は年齢によって異なると思っています
同じ1万円でも、小学生にとっての1万円と、20歳にとっての1万円、40歳にとっての1万円、価値は違います
若ければ若い方が活力があり、お金を有効に活用できると思うのです
例えば本を買ったり、旅行などの新しい経験をしたり、副業資金にしたり、使い道はたくさんあります
娯楽だって、若い人の方が楽しめるものが多いです
例えば40歳になってお金が十分に貯まってからサーフィンを楽しむより、20代でサーフィンを楽しんだ方が、きっと上達が早くて楽しいはずです
このようにぼくは「若いころのお金」を重視しているので、少しでも早く稼げる「学部卒」を選びました
院卒よりも2年早く働ける
就職してみたはいいけど別の仕事がしたくなった…
思っていた仕事と違ってやめたい…
なんていう場合でも早いうちに見切りをつけ、早いうちに転職できます
要するに「2年間のお試し就職期間」が付いてくるというように捉えることができるということです
その2年で社会というものを学び、学生のころには持っていなかった視点を持って、再就職なり副業なり起業なり、新しくチャレンジする選択肢を残すことができるのは大きなメリットですよね
学部卒で就職するデメリット
もちろん、デメリットも多いです
ぼくが就活した時の体験をもとに、紹介していきます
一部の職種に応募できない
これが一番大きなデメリットでしょう
一部のメーカーの「研究開発職」では「院卒の人のみ」採用募集をかけているケースが見受けられました
つまり、学部卒のぼくはエントリー資格がなかったということです
そのため、学部卒のぼくがメーカーに就職する場合は、理系職種なら「生産技術」「製造」「調達」に限られてしまいました
とはいえ「研究開発職」以外ならたいてい大丈夫です!
学業と就活の両立が難しい
学校にもよりますが、「就活を想定していない研究室」や「単位がきつくて4年生の春に授業が多い」など、就活の障害が発生する場合があります
こうなると就活に割く時間が不十分になり、満足に就活できなくなるかもしれません
ぼくの大学には「就職する人が多い研究室(≒そんなにハードではない研究室)」があったので、そこに配属希望を出して就活と両立しました
就活ライバルの多くが院卒生
理系就職をしようと思ったら、ほとんどの学生が院卒生です
エントリーシートでは「卒業研究の内容」「学業で頑張ったこと」等を求められるケースが多いのですが、学部生には若干ハンデがあると言えます
院卒の人は「卒業研究で頑張ったこと」を書けばいいだけなのですが、学部生の場合は頑張ったことをなんとか捻り出さなければいけません
ぼくは幸いなことに英語の学習に力を入れていたので、具体的なエピソードを書くことができましたが、
普通は「学業で頑張ったこと」なんてありませんよね…
なんとかエピソードを捻り出すしかないです
大学院進学か就職か?まとめ
結論、
「研究開発職に就きたい人」
「研究や学会等、大学院でしかできない経験をしたい人」
「何をしたいか定まっていない人」
は大学院に進学するのがおすすめ!
その他は学部卒で就職するのがおすすめです!
以上、しょーてぃでした!
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