
トークンって最近よく聞くけど、具体的にはどういうものなの?



トークンって買ったほうが良いのかな?
SNSやニュースでWeb3関連の情報を集めていると「トークン」という単語をよく見聞きするという方も多いのではないでしょうか。



結論から言うと、トークンの意味は基本的に「仮想通貨」や「暗号資産」とあまり変わりません。
しかし、状況によっては用語が明確に使い分けられます。
この記事では、トークンの基礎知識や他の用語との違い、主な種類などについて、初心者にも分かりやすく解説します。
また、トークンに投資するメリットや注意点もお話しするので、実際にトークンを買う前に必ず参考にしていただきたいです。



動画でじっくり学びたい方はこちらがおすすめです!
【仮想通貨】トークンとは?NFTとの関連性は?分かりやすく解説
一方、トークンについて短時間でサクッと要点をおさえたい方は、このまま記事を読み進めてください。
トークンとは簡単に言うと「仮想通貨」や「暗号資産」と同じような意味



トークンという用語は、基本的に「仮想通貨」や「暗号資産」「コイン」と同じような意味で使われています。
そのため、普段は明確に区別する必要はありません。
特に「暗号資産」は「仮想通貨」の正式名称なので、完全に同じ意味です。
ただし「コイン」と「トークン」に関しては、別物として厳密に区別されるケースがあります。



これらの違いを理解しておくと、Web3関連の情報をより正確に理解しやすくなるので、ここから詳しく解説していきます。
「コイン」と「トークン」の違い
コインとトークンの主な違いは下記の通りです。
特徴 | 代表的な銘柄 | |
---|---|---|
コイン | ・発行者や管理者が存在せず、みんなで分散している ・独自のブロックチェーンで作られている | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) |
トークン | ・特定の企業や個人が発行している ・既存のブロックチェーンを「借りて」作られている | ・テザー(USDT) ・サンドボックス(SAND) |
なおブロックチェーンとは、全ての取引記録を一連のブロックとして保存し、それらを鎖のようにつなげていく仕組みのことです。



詳しくはビットコインの仕組みについてまとめた記事で解説しているので、興味がある方はこちらもご覧ください。
トークンの代表的な銘柄についてさらに掘り下げると、USDTは香港のテザー社が「イーサリアムチェーン」を使って発行しているトークンで、1USDT=1ドルを維持するように設計されています。
SANDは「The Sandbox」というメタバースゲームの運営が、イーサリアムチェーン上で発行しているトークンです。
メタバース:人と交流したり、イベントやクエストを楽しんだりできる仮想空間のこと
メタバースについては、下記の動画で取り上げています。
【初心者向け】仮想通貨の始め方【ビットコイン買い方・永久保存版】(40分22秒のパートから再生されます)



ここまでの解説だと、トークンの具体的なイメージがまだあまり掴めていないかもしれません。
ですが、あとで出てくる「トークンの種類を紹介するパート」あたりでハッキリしてくるはずなので、もう少しだけお付き合いください!
NFTとトークンの違い
「NFT」はトークンの一種で、特殊な性質を持っています。
「Non-Fungible Token(ノンファンジブルトークン)」の略で、唯一無二で替えが利かない点が大きな特徴です。



NFTには個別の識別番号がついているため、世界に2つと同じものは存在しないものであると、誰でも確かめることが可能です。
見た目は全く同じデジタル画像でも、NFT化されたオリジナルは「#001」などの識別番号が振られています。
それをコピーしたものには「#002」の番号が振られる、もしくは番号がないただの画像データになるだけです。
対照的なのが一般的な仮想通貨で、これらには識別番号がありません。



それなら、ぼくのビットコインは唯一無二じゃないってこと?



そういうこと!
だからぼくのビットコインとそらまめ君のビットコインは全く同じ価値で、何の問題もなく交換できるよ。
結構難しい内容だったと思いますが、ここでは「NFT=唯一無二で替えが利かないデータ」と理解できていればOKです。
NFTについてもっと詳しく知りたい方は、【画像68枚】NFTの始め方・完全ロードマップ【初心者むけ】をご覧ください。
代表的なトークン6種類とそれぞれの仕組み
ここからは、トークンを用途別に下記6つのカテゴリーに分けて解説していきます。



よく分からないカタカナばかりで、すでに頭が痛い……。



パッと見難しそうに見えるだけで、実際はそうでもないよ!
でもどうしても厳しかったら、よく使う「ステーブルコイン」だけは最低限おさえておいてほしい!
ユーティリティトークン
ユーティリティトークンとは、特定のコミュニティやサービスを利用する権利や機能を有する、実用性のあるトークンのことです。



簡単に言うと「利用券」のようなイメージですね。
たとえば、SANDはユーティリティトークンの一種です。
SANDを持っていると「The Sandbox」というメタバース上でアバターの服やアイテムなどを売買できます。



The Sandboxで遊ぶために必要な「ゲーム内通貨」のような役割を果たしているわけです。
ユーティリティトークンの例として、世界最大の取引所Binanceでのサービス利用時に使えるBNB(ビルドアンドビルド、旧:バイナンスコイン)も挙げられます。
アセットトークン



アセットトークンは、特定の発行者や管理者が存在し、彼らが供給量を決定できるトークンです。
プログラムによって自動で発行量が決められているビットコインとは異なり、管理者がすべて管理します。
アセットトークンの例として、ペトロ(Petro)があります。
ベネズエラ政府が原油の価値を裏付け資産として発行したトークンで、原油価格に連動して価値が上下する点が特徴です。



このように、アセットトークンは現実の資産をトークン化したものです。
なお、アセットトークンの価値は、発行元の信用によって担保されています。
つまり、発行元がウソをついたり倒産したりしたら、価値が下がってしまうリスクがあるということです。
ペトロの場合、ベネズエラが何らかの危機に陥った際に暴落するかもしれません。



そのため、アセットトークンに投資するときは、発行元が信用できるかどうか調べる必要があります。
ステーブルコイン
ステーブルコインは、ドルや円などの法定通貨の価格に紐づいており、価格が安定するように設計されたトークンです。



たとえば、ドルと同じ価格を維持するUSDTやBUSD、DAIがあります。
仮想通貨の世界では頻繁に使われている通貨のひとつです。
ステーブルコインは価値が明確で変動しにくいため、決済手段として重宝されています。



ビットコインやイーサリアムなどは価格変動が激しいので、決済には使いにくいんですよね。
たとえば「この商品は0.0023ビットコインです」と言われても、具体的にいくら払えば良いのか分かりません。
しかし「この商品は80USDTです」と言われれば、言われた通り80ドルだと分かります。
ステーブルコインの基礎知識はこちらで解説しているので、もっと詳しく知りたい方はご覧ください。
セキュリティトークン
セキュリティトークンは、株や債券などの有価証券をトークン化したものです。



ここでいう「Security(セキュリティ)」は「防犯」ではなく「有価証券」という意味で使われています。
セキュリティトークンは発行コストが低く、仲介手数料も安く設定されていることが多いのが特徴です。
そのため、トータルコストを抑えつつ資金調達することが可能です。



実際に、セキュリティトークンはすでに一部の大手金融機関で利用されています。
具体的には、野村証券やみずほ信託銀行などが挙げられます。
今後の資金調達や投資の手段として、さらなる実用化が進んでいくかもしれません。
ソーシャルトークン



ソーシャルトークンは、インフルエンサーや小規模プロジェクトのビジネスをサポートするトークンです。
個人間で直接お金のやり取りをするため、余計な仲介手数料がかからないのが特徴です。
たとえば、仮にぼくが「しょーてぃコイン」を発行した場合、以下のような使い方ができます。
- コミュニティで積極的に活動してくれた人にしょーてぃコインを配布する
- しょーてぃコインを持っている人だけが見られる限定動画を配信する
- しょーてぃコインで限定商品を購入可能にする
さらに発展させると「激アツ釣り場情報」や「おすすめ温泉旅館」など、本当は人に教えたくない価値ある情報を共有するプラットフォームも作れる可能性があります。
ガバナンストークン
ガバナンストークンは、DAO(分散型自律組織)の運営によく用いられるトークンです。



分かりやすく言うと、投票権のようなイメージですね。
DAOとは、特定の権力者や管理者が存在せず、みんなで管理や意思決定を行う組織のことです。
具体例として、ステーブルコインのDAIを発行している「MakerDAO」が挙げられます。
このMakerDAOには、社長のような権力者がいないため、ルール決定や組織の方針決定などはユーザーの投票で決める必要があります。



そこで使われるのが、メイカー(MKR)というガバナンストークンです。
MakerDAOでの投票で勝つためには、MKRを大量に持っておく必要があるため、需要が高まり価値が上がっていく仕組みになっています。
株式会社の株主総会のようなもので、株をたくさん持っている人ほど発言権が強くなるのと同じですね。



トークン6種類の紹介は以上です。お疲れ様でした。
トークンに投資するメリット2つ
トークンは利用するだけでなく、投資商品として買うことも可能です。
そして、トークンの購入には下記2つのメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
売買だけでなく利用もできる
トークンの大きなメリットは、投資商品として買いつつも、使いたいときには使える点です。



たとえば、ゲーム内通貨として使えるトークンであれば、価値の上昇に期待しながらゲームを楽しむことが可能です。
さらに、トークンを使うことで、対象となっているプロジェクトの成長に直接貢献している実感を得られます。
単なる投資ではなく、新しいサービスやコミュニティの一員として関われるのです。
このように「投資商品としての期待」と「使ったり、コミュニティに参加したりする楽しさ」を同時に得られることは、トークンならではの大きな魅力です。



なお、トークンごとの用途は「代表的なトークン6種類とそれぞれの仕組み」で解説しているので、復習したい場合はこちらを読み直してください。
少額から投資できる
仮想通貨の中でも、トークンは特に最低購入額が低めに設定されています。
ビットコインは1枚1,700万円ほど(2025年7月時点)であるのに対し、多くのトークンは数円から数百円で購入できます。
資金が限られている人でも気軽に投資を始めやすく、1枚あたりの単価が低いため、複数枚保有することも可能です。



とはいえ、ビットコインも少額から投資できるようになっているケースが存在します。
たとえばGMOコインだと、ビットコイン投資を月額わずか500円から始められます。
トークンに投資する際の注意点2つ
トークンは実用性だけでなく、投資商品としての魅力もある反面、投資する際は下記の2点に注意する必要があります。
ひとつずつ詳しく解説します。
海外取引所でしか買えない銘柄が存在する
トークンの中には、BybitやBitgetなどの海外取引所でしか購入できない銘柄もあります。
たとえばUSDTは、bitbankやコインチェックといった国内取引所では取り扱っていません。
そのため、トークンを買いたい場合は海外取引所の口座を開設しておくと良いでしょう。



ぼくが普段からおすすめしている海外取引所はBybitです!
Bybitは、仮想通貨取引量ランキング世界2位の大手取引所で、安心感は海外取引所の中でも抜群。
サイトやアプリが日本語に完全対応しているため初心者でも使いやすくなっています。



海外取引所と聞くと不安に思うかもしれませんが、Bybitなら日本語でのカスタマーサポートも充実しています。
Bybitの特徴や使い方についてまとめたこちらの記事では、口座開設から仮想通貨の買い方までスクショ付きで解説しています。
Bybitを使ってみたい方は、記事を確認しながら手続きを進めてみてください。
またBybit以外の優良な海外取引所は、仮想通貨海外取引所おすすめランキングTOP3|日本人でも安全?で紹介しています。
法整備にまだ不安が残っている
トークンは比較的新しいものなので、法整備が追いついていない実情があります。
それゆえに、詐欺が横行しやすいので注意が必要です。
詐欺の例として、ICOを利用した手口が挙げられます。
ICO:企業や団体が独自に仮想通貨を発行し、資金を集めること
ICO自体は悪いものではありませんが、プロジェクトが実現しなかったり、約束が果たされなかったりするケースが珍しくありません。
その危険性の高さは、金融庁も「ICO(InitialCoinOffering)について~利用者及び事業者に対する注意喚起~」という資料を公開しているほどです。
詐欺を避けるためには、よく用いられている手口やそれに対する対策を把握しておくことが重要です。



不安な方は、別記事の【暗号資産で詐欺から身を守る唯一の方法「なぜ、どういう仕組みで稼げるのか」を理解する】を参考にしてください。
トークンに関するよくある質問と回答
最後に、トークンに関するよくある質問に回答します。
- 上場予定のトークンの情報はどこで手に入りますか?
-
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しょーてぃIEOについては、【真実を暴露】仮想通貨の草コインとは?億り人を狙えるって本当?で詳しく解説しています。
- トークンとは簡単に言うと何ですか?
-
一言で表すと「既存のブロックチェーンを借りて作られている仮想通貨」です。ブロックチェーンの意味を忘れてしまった方はこちらを読んで復習しましょう。
気になるトークンがあれば買ってみよう!
ここまで読めた方は、トークンについてだいぶ理解を深められたと思います。
内容をかんたんに復習すると、下記の通りです。
- トークンは基本的に仮想通貨と同じような意味で使われる
- 厳密には「コイン」と区別されるケースがある
- 用途によって6種類に分類される
- 実用性だけでなく投資対象としての魅力もある
- 海外取引所でしか買えないトークンも存在する
もし気になるトークンがあれば、まずは少額から投資してみることをおすすめします。
特にステーブルコインは決済や価値の保存に便利なので、1種類は持っておくと良いかもしれません。



トークンの用途を忘れてしまったら「代表的なトークン6種類とそれぞれの仕組み」を読み直してみてください。
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