そらまめくんレイヤー2って言葉をたまに聞くけど、意味が全然理解できない…



レイヤー2の仮想通貨って投資した方が良いのかな?
レイヤー2がニュースやSNSで話題になっていても、具体的な仕組みまでは分かっていない人も多いのではないでしょうか。
レイヤー2とは、イーサリアムなどの土台(レイヤー1)の上で動く、高速かつ手数料の安いネットワークのことです。
従来のブロックチェーンにはない特徴を持っているので、関連する仮想通貨は投資対象としても注目を集めています。



ただし、レイヤー2のことをよく知らない状態で投資するのはおすすめしません。
将来性があるのか根拠を持って判断できないのに投資するのは、もはやギャンブルと変わらないからです。
この記事では、レイヤー2の特徴や、メリット・デメリット、代表的な関連銘柄などを紹介します。
流行りの言葉に流されず、自分の頭で考えて有望な投資先を選べるようになりたい人は、最後まで読んでみてください。



レイヤー2に関しては、こちらの動画でも解説しています。
大まかなイメージを掴みたい人におすすめです。
仮想通貨のレイヤー2とは?仕組み、銘柄を分かりやすく解説
この記事では、動画よりも幅広いテーマを解説しているので、レイヤー2についてさらに詳しく学びたい人はこのまま読み進めましょう。
レイヤー2とはイーサリアムなどの課題を解決するためのネットワーク
レイヤー2とは、イーサリアムのような「レイヤー1」の上で動く拡張用のネットワークです。
レイヤー1が抱える「処理が遅い」「ガス代(手数料)が高い」といった「スケーラビリティ問題」を解決するために開発されました。
- レイヤー1:土台となるメインのブロックチェーン
- レイヤー2:その上で高速処理を担当するネットワーク
取引の大部分をレイヤー2でまとめて処理し、最終的な結果だけをレイヤー1に書き込む仕組みになっています。
このように、レイヤー1への書き込み回数を減らすことで、取引の大幅な高速化と手数料の削減を実現しています。



電車にたとえると、乗客全員を「各駅停車(レイヤー1)」に乗せたら大混雑してしまいますが、「急行電車(レイヤー2)」も作ればスムーズに移動できるイメージです。
まとめると「メインの回線が混むから、別の専用回線でサクサク処理しよう」という発想で作られたのがレイヤー2です。
レイヤー2のメリット3つ
レイヤー2を導入するメリットは、大きく分けて下記の3つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
迅速な取引ができる
レイヤー2で取引を行うことで、仮想通貨の送金といった、ブロックチェーン上で行われる一連の処理(トランザクション)が素早く完了します。
混雑しているレイヤー1で取引が承認されるのを待つ必要がないからです。



多くのレイヤー2では、多くの取引を一度にまとめて処理し、1取引あたりの時間を大幅に短縮しているのです。
そのため、待ち時間にイライラすることなく、ストレスの少ない取引が可能になります。
混雑せずネットワークを利用できる
レイヤー2のおかげで、ネットワークをスムーズに利用できるようになりました。
レイヤー2が「別の通り道」として機能することで、レイヤー1へのアクセス集中を防ぎ、ネットワーク全体の処理能力が向上するためです。
これにより、より多くのユーザーが同時に利用しても遅延しにくくなっています。



レイヤー2はブロックチェーン技術の普及に不可欠な存在だと言えますね。
ガス代を抑えられる
取引の大部分をレイヤー2でまとめて処理するため、レイヤー1に支払うガス代を大幅に削減できます。
とくにイーサリアムのガス代問題の解決策として重宝されていますね。
ガス代が抑えられることで、ユーザーはDeFi(分散型金融)やNFTゲームなどのサービスを利用しやすくなります。



手数料を気にせず取引できるのは大きなメリットですね。
なおDeFiとNFTについては、下記の別記事でそれぞれ解説しているので、気になる人は読んでみてください。
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レイヤー2のデメリットと利用時の注意点
レイヤー2には多くのメリットがある一方で、下記のデメリットや注意点があります。
それぞれ解説しますね。
レイヤー1の影響を受けやすい
レイヤー2は、セキュリティやデータの最終確定をレイヤー1に依存しています。
そのため、万が一レイヤー1で大規模な障害や攻撃が発生した場合、レイヤー2もその影響を受けることになります。



レイヤー1の安定性が、レイヤー2の信頼性に直結すると言えますね。
とはいえ、イーサリアムなどの主要チェーンが停止する可能性は低いので、過度に心配する必要はないでしょう。
セキュリティリスクが発生しやすい
レイヤー2は比較的新しい技術のため、未知のバグやシステムの脆弱性が隠れている可能性があります。
実際に、過去にはレイヤー2関連のプロジェクトがハッキングされて、資産が盗まれる事件も起きています。



便利な反面、こんなリスクもあるんだね。



レイヤー2を利用するときは、たくさんの人が使っていて、信頼できるプロジェクトを選ぶことが大切です。
たとえば、後で紹介する「ポリゴン」や「アービトラム」といった大手プロジェクトであれば比較的安心できます。
資金移動に手間や遅延が発生しやすい
前提として、レイヤー2内での取引や送金は高速です。
ここでいう遅延や手間とは、イーサリアムなどのレイヤー1との間で資金を移動(ブリッジ)させるときに発生するものを指します。



レイヤー1からレイヤー2へ資金を送金する際には、どうしても一定の時間とガス代がかかってしまいます。
とくに気をつけたいのが、レイヤー2からレイヤー1へ資金を戻す場合です。
セキュリティを担保し、不正がないことを検証するための待機期間が設けられている可能性があるからです。



後で紹介する「Optimistic Rollups」という技術では、資金移動の完了までに約1週間かかります。
「今すぐ日本円が必要なのに!」と焦らなくて済むよう、資金移動は余裕を持って行いましょう。
レイヤー2の主な種類と技術5選
ここでは、レイヤー2の主な種類と技術を5つ紹介します。



難しい用語が続くので、なるべくかみ砕いて解説します。
Optimistic Rollups
Optimistic Rollups(オプティミスティック・ロールアップ)は、「たぶん、みんな悪いことしないよね?」と楽観的(Optimistic)に考える仕組みです。
まずは「すべての取引は正しい」と仮定して、取引をどんどん処理していきます。
その代わり、取引のあとに「チャレンジ期間」という見直し期間を設けているのが特徴です。



もしチャレンジ期間中に「その取引はおかしい!」と通報があれば、取引はキャンセルされます。
通報した人には報酬が与えられ、不正をした人には罰則が科されます。
- Arbitrum(ARB)
- Optimism(OP)
ZK Rollups
ZK Rollups(ジーケー・ロールアップ)は、「ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)」という高度な暗号技術を使った仕組みです。
ゼロ知識証明:取引の中身を全部見せなくても、その取引が正しいことだけを数学的に証明できる技術
Optimistic Rollupsのようなチャレンジ期間が不要なので、よりスピーディーに取引を確定させたり、資金移動できたりするのが強みです。
- zkSync
- Starknet
ZK-EVM
ZK-EVM(ジーケー・イーブイエム)は、「ZK Rollups」と「EVM」を組み合わせ、互換性を持たせる技術です。
これまでは、レイヤー1で動いているアプリをそのままレイヤー2に持ってくるのは大変でした。
しかし、ZK-EVMのおかげでプログラムに大きな変更を加えることなく、イーサリアム上で開発された既存のアプリケーションをZK Rollupsへ移動できるようになっています。
State Channels
State Channels(ステート・チャンネル)は、「特定の参加者間専用の取引部屋」を作る技術です。
たとえば、AさんとBさんが1日に何度も仮想通貨を送り合う場合、その度にレイヤー1に記録していたら手数料も時間もかかりますよね。
そのため、二人専用のチャンネル(取引部屋)を開き、部屋の中での取引はレイヤー1に一切記録しないようにします。



最終的に「AさんはBさんに合計いくら送った」という結果だけをレイヤー1に書き込むイメージです。
これにより、高速かつ非常に安い手数料で何度もやり取りできるようになります。
ビットコインの「ライトニングネットワーク」
Plasma(サイドチェーン)



厳密にはレイヤー2と異なりますが、よく似た技術のPlasma(サイドチェーン)も紹介しておきますね。
サイドチェーンは、メインのチェーンの横に、小さな「子チェーン」をたくさん繋げる技術です。
取引のほとんどを子チェーン側で処理し、その要約データだけを親チェーンに報告します。
子チェーンがそれぞれ独立して動けるため、ネットワーク全体の処理能力を大きく上げられるのがメリットです。



ただし技術的に複雑な面もあるので、最近は先ほど紹介した「Optimistic RollupsやZK Rollups」の方が主流になりつつあります。
レイヤー2を使っている代表的な仮想通貨の銘柄4選
レイヤー2を使っている代表的な仮想通貨の銘柄は下記の4種類です。



ちなみに、買うならどの通貨が良い?



こちらの記事で選び方を学んで、「この銘柄なら期待できそう!」と自力で判断できる通貨を買ってみよう!
>>【これで安心】失敗しない仮想通貨の選び方を徹底解説【騙されない】
なお、bitbank(ビットバンク)やBITPOINT(ビットポイント)などの国内取引所では気になる銘柄が取り扱っていない可能性があります。
その場合は、Bitget(ビットゲット)やMEXC(エムイーエックスシー)のような海外取引所を使うことになります。



海外取引所のメリットや注意点などは下記の記事で解説しているので、気になる方はご覧ください。
>>仮想通貨海外取引所おすすめランキングTOP3|日本人でも安全?
ポリゴン(Polygon)
ポリゴンは、おそらく一番有名なレイヤー2プロジェクトです。
イーサリアムに重ねて作られた「ポリゴンブロックチェーン」で処理を行うことで、より速く、安く処理することを目的にしています。



ぼくも実際に使っていますが、爆速かつ格安で本当に便利ですよ。
開発者にとっても、コストや時間がかかるイーサリアムより使い勝手が良いはずです。
中上級者向けに補足すると、ポリゴンは「zkEVM」という技術を発表しました。
イーサリアムに対応しつつ、ゼロ知識証明を活用して取引コストを下げることに成功しています。



要するに、イーサリアムの課題である「スケーラビリティ問題」を解決するためのプロジェクトと理解しておけばバッチリです。
アービトラム(Arbitrum)
アービトラムは、イーサリアムの負荷軽減を目的としたプロジェクトです。
目的はポリゴンと同じですが、特徴が少し異なります。
処理速度はポリゴン(6.5万件/秒)に対し、アービトラム(4万件/秒)はやや劣りますが、その分セキュリティが堅いのが特徴です。



そのため、安全性を重視するDeFi分野ではポリゴンよりも人気が高く、預けられている資金量も多い傾向にあります。
ポリゴンとアービトラムは、どちらが優れているというわけではなく、用途によって使い分けられています。
- ポリゴン:処理速度が速い
- アービトラム:セキュリティが堅い
ただし今後の開発次第では、どちらかが完全上位互換になる可能性もあるでしょう。
オプティミズム(Optimism)
オプティミズムは、アービトラムやポリゴンのライバル的な存在です。
いずれも「イーサリアムの課題解決」を目的にしていますが、手段が異なります。
特にアービトラムと似ていますが、大きな違いは「不正の検知方法」にあります。



アービトラムが何重にも確認するのに対し、オプティミズムは1回しか確認せず、レイヤー1であるイーサリアムに検知を頼っているんです。
つまり、セキュリティ面にやや不安があり、手数料も高くなりやすいのがデメリットです。
しかし、そのぶん運営コストを抑えているので、プロジェクトとしての継続性は高いと言えます。
イミュータブル(Immutable X)
イミュータブル(Immutable X)は、NFTやブロックチェーンゲームに特化したレイヤー2プロジェクトです。
「ZK Rollups」の技術を活用することで、イーサリアムの堅牢なセキュリティを保ったまま、NFTのガス代をゼロにすることに成功しています。



1秒間に9,000件以上の取引を処理できる点も強みですね。
これによりユーザーは、手数料や処理の遅さを気にせず快適にゲームを遊んだり、NFTを売買したりできます。
代表的な仮想通貨銘柄にもレイヤー2は存在する?
レイヤー2は、イーサリアムのみに関連する技術ではありません。
時価総額ランキング上位に入っている他の仮想通貨にもレイヤー2は存在するのか見ていきましょう。



USDTのようなステーブルコインは、独自のブロックチェーンを持っていないため、ここでは除外しますね。
ビットコイン(BTC)
ビットコインには、「ライトニングネットワーク」という代表的なレイヤー2が存在します。
ビットコインはユーザーが非常に多いため、処理速度の遅さや手数料の高さが課題となっていました。
しかし、ライトニングネットワークの開発によって、ビットコインを使った日常の少額決済がほぼ手数料ゼロかつ一瞬で完了するようになったのです。



飲食店やコンビニなどで気軽に決済できるのは嬉しいですね。
ビットコインについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムにはもっとも多くのレイヤー2が存在し、開発も活発に行われています。
DeFiやNFTなどの分野で人気が高まった結果、手数料の高騰や取引の遅れが、他の通貨よりも深刻な問題になってしまったからです。
その解決策として「アービトラム」や「オプティミズム」などが生まれました。



今ではたくさんのレイヤー2プロジェクトが登場し、より便利になるよう競い合っています。
イーサリアムの特徴はこちらの記事にまとめています。
リップル(XRP)
レイヤー2とは少し異なりますが、サイドチェーンというかたちで開発が進められています。
XRPが持つ送金の速さはそのままに、イーサリアムのような「スマートコントラクト」やDeFiの機能を追加することが目的です。
スマートコントラクト:契約を自動で実行してくれるプログラム



これが実現すれば、イーサリアムの代わりにXRPを使ってDeFiやNFTの取引ができるようになるかもしれませんね。
ビルドアンドビルド(BNB)
BNB(旧:バイナンスコイン)は、「BNBチェーン」というレイヤー1のネットワークで使われる仮想通貨です。
もともと取引が速く、かつ手数料が安いことで人気ですが、さらに「opBNB(オーピービーエヌビー)」というレイヤー2も導入しています。



opBNBは、大量の取引をメインネットワークの外で処理することでネットワークの負担を減らし、ガス代をさらに安くしています。
ソラナ(SOL)
ソラナにも、レイヤー2開発の動きがあります。
ソラナはレイヤー1として高性能ですが、利用者が急増した際にネットワークが混雑し、一時的にシステムが止まってしまった過去があります。
そのため「Solaxy(ソラクシー)」といったプロジェクトの開発が進められています。



イーサリアムと同じように、レイヤー2を活用することで、ネットワーク全体の安定性を高めようとしているんですね。
レイヤー2に関するよくある質問
最後に、レイヤー2に関するよくある質問にお答えします。
- レイヤー1とレイヤー2の違いは何ですか?
-
一番の違いは「役割分担」です。
- レイヤー1:ブロックチェーンの「土台」。取引データの最終的な保存と、ネットワーク全体の安全性を担当する。
- レイヤー2:レイヤー1の「手伝い」。取引の実行や処理を高速にこなし、レイヤー1の負担を減らす。
レイヤー2が取引を迅速に処理し、レイヤー1が安全性を担保するイメージですね。
- レイヤー1の仮想通貨一覧は?
-
代表的なレイヤー1の仮想通貨は下記の通りです。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビルドアンドビルド(BNB)
- ソラナ(SOL)
- カルダノ(ADA)
- サイドチェーンとレイヤー2の違いは何ですか?
-
一番の違いは、セキュリティ面にあります。
- レイヤー2:セキュリティをレイヤー1に頼っている
- サイドチェーン:自分たちで独自のセキュリティシステムを持っている
先ほど紹介したポリゴンは、サイドチェーンとしての機能も持っており、ハイブリッドな構造になっています。
レイヤー2は将来性がある程度期待できる技術
この記事では、レイヤー2の仕組みからメリット・デメリット、関連銘柄などについて解説してきました。
仕組みや特徴をしっかり理解していれば、一時の値動きに惑わされず、根拠を持って「どの銘柄が伸びそうか」を考えられるようになります。
レイヤー2の関連銘柄のうち、どれかは伸びる可能性が高いと思いますので、気になる銘柄は詳しく調べてみてください。



ところで、レイヤー2の関連銘柄を買うにはどの取引所を使えば良いの?



まだ口座を持っていないなら、ポリゴンやアービトラムなどの銘柄を「取引所」で買えるbitbank(ビットバンク)がおすすめです。
使いやすさが抜群で、手数料も安く抑えられますよ。


口座開設手順はこちらの記事で解説しています。



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