
SNSで「犬コインで億り人!」みたいな投稿を見たけど、ミームコインって一体何なの?



なんだか怪しい感じもするし、本当に儲かるものなのかな…?
ミームコインに興味はあるものの、その実態がよく分からず、買うのをためらっている方も多いのではないでしょうか。
一言で表すと、ミームコインは「インターネット上のジョークから生まれた仮想通貨」です。



ただし、単なるジョークコインだと侮っていると、大きなチャンスを逃したり、逆に危険な罠にハマって大損してしまったりする可能性があります。
ぼくも最初は半信半疑でしたが、その仕組みを正しく理解してからは、ひとつの投資対象として冷静に分析できるようになりました。
この記事を最後まで読めば、ミームコインの特徴やリスク、将来性のある銘柄の探し方から安全な投資方法まですべて理解できます。
メインの投資対象としてではなく「少額で楽しむエンタメ」として購入すべきかどうかを、自分の頭で考えて自信を持って判断できるようになるでしょう。
仮想通貨のミームコインとは?
ミームコインとは、インターネット上のジョークやネタ(ミーム)を元に作られた仮想通貨の総称です。
何か社会的な役割を持つことを意図して作られたわけではない点が大きな特徴です。



たとえばリップル(XRP)であれば、国際送金問題を解決するという目的のために作られました。
しかし、ミームコインにはそういった明確な目的がありません。
日本で買える代表的なミームコイン一覧
日本国内の取引所で買える主なミームコインは下記の通りです。
銘柄 | 主な特徴 | 取扱取引所 |
---|---|---|
ドージコイン(DOGE) 引用元:CoinPost | 最も歴史のあるミームコイン。犬コインの一種。イーロン・マスク氏との関連性が強い。 | ・bitbank ・コインチェック ・BITPOINT ・GMOコイン |
シバイヌ(SHIB) 引用元:CoinMarketCap | 犬コインの一種。DEX(分散型取引所)やレイヤー2「シバリウム」を開発するなど、単なるミームコインからの脱却を目指している。 | ・コインチェック ・BITPOINT |
ペペコイン(PEPE) 引用元:CoinMarketCap | 2023年に登場して大きな話題を呼んだ、カエルがモチーフのコイン。 | ・コインチェック ・BITPOINT |
ちなみに、モナコイン(MONA)もbitbankやコインチェックなどで買えますが、投資するのはおすすめしません。



モナコインは完全にオワコンです。
開発が止まっていたり、海外の主要な取引所では上場廃止されていたりと「ぼくが絶対に買わない仮想通貨の特徴」に当てはまってしまっています。
他のオワコン通貨や共通点は下記の動画で解説しているので、知らずに買ってしまい大損するのを避けたい人はご視聴ください。
2024年ぼくが絶対買わない仮想通貨5選
ミームコインが持つ5つの特徴
ミームコインには、下記5つの特徴があります。



投資判断に欠かせない要素ばかりなので、ここでおさえておきたいですね!
機能的価値よりも話題性が重視されている
ミームコインは機能的な価値よりも、話題性や面白さによって価格が左右される点が大きな特徴です。
これまで説明してきた通り、ミームコインは何か社会的な目的を持って作られたわけではありません。
そのため、特別な機能を持っていないケースがほとんどです。



ただし例外もあります。
たとえばシバイヌ(SHIB)のように、最初はジョークから始まっても、人気が出て需要が高まるにつれて、DEX(分散型取引所)のような本格的な機能があとから追加されることもあるんです。
このように、ミームコインの価値はまず話題性から生まれ、その後に実用性まで高まるケースも存在すると覚えておきましょう。
コミュニティの勢いや著名人の発言内容が価格に反映されやすい
ミームコインは、コミュニティの勢いや著名人の発言といった「話題性」が価格に影響を及ぼしやすくなっています。
確かに多くの銘柄は、先ほど説明したように特別な機能的価値を持っていません。
しかし、モノの価値は需要と供給のバランスで決まります。



実用性がなくても「欲しい!」と思う人がたくさんいれば、価格は自然と高騰していくんです。
たとえば、ドージコイン(DOGE)は、イーロン・マスク氏の発言ひとつで価格が大きく変動することで有名です。
特に2021年5月、彼がX(Twitter)でドージコインを支持する投稿を行った際には、たった1ヶ月で価格が8倍近くに高騰しました。
つまり、ミームコインに投資する際は、コミュニティの熱量や話題性を見極めることが重要になります。
価格変動(ボラティリティ)が大きい傾向がある
ミームコインは、価格変動(ボラティリティ)が非常に大きい点も特徴のひとつです。
実際に、過去には1,000倍以上にまで成長した銘柄も存在します。



ドージコイン(DOGE)やペペコイン(PEPE)、シバイヌ(SHIB)などがその代表例です。
特にシバイヌ(SHIB)の乱高下は有名で、2021年には最大で50万倍まで価格が上昇しました。
しかしその後、2021年のピークから翌年にかけて85%ほど大暴落しています。
ミームコインを買うのは大きなリターンが期待できる反面、資産のほとんどを溶かす可能性もあるハイリスク・ハイリターンな投資であると言えます。
誰でもかんたんに作れる
意外かもしれませんが、ミームコインは誰でもかんたんに作れてしまいます。
そもそも仮想通貨は、ある程度の知識があれば個人でも発行することが可能です。
その中でも、実用性が求められないミームコインは特に作りやすいと言えるでしょう。



その気になれば、ぼくが今から「しょーてぃコイン」を作ることもできてしまうんです。
この「誰でも作れる」という手軽さもミームコインの特徴です。
時価総額20位以内に入り続けているメジャー通貨も存在する
「ただのジョークコイン」と侮られがちなミームコインですが、中には時価総額ランキングで上位を維持し続けているメジャー通貨も存在します。
具体的には、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)は、時価総額ランキング20位以内の常連です。
特にドージコインは、10位以内に入るほどの人気を誇っています。



これは、ライトコイン(LTC)やポルカドット(DOT)といった、有名で実用性のある仮想通貨よりも上位ということです。
いかにミームコインが市場から大きな注目を集めているかが分かりますね。
なお、仮想通貨の最新の時価総額は「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」というサイトでいつでも確認できます。
気になる人はチェックしてみてください。
ミームコインが抱える3つのリスク
ミームコインには下記3つのリスクがあるため、投資は慎重に検討すべきです。



まずはビットコインのような安定感のある仮想通貨に投資し、資金に余裕があればミームコインも買ってみるくらいのスタンスが良いでしょう。
価格が不安定すぎて投資が難しい
ミームコインが抱えるリスクのひとつは、ボラティリティが大きすぎるため、投資して利益を出すのが非常に難しい点です。
先ほども紹介した通り、シバイヌ(SHIB)は2021年に最大50万倍まで上昇しましたが、その翌年には85%も下落しました。



著名人の気まぐれな発言ひとつで暴騰・暴落を繰り返す傾向もありますね。
また、ミームコインは発行枚数に上限がないケースも多く、需要より供給が上回ってしまうと価値が薄まりやすくなります。
実用的な価値がない銘柄であれば、さらに衰退しやすくなるでしょう。
うまく価格が高騰したタイミングで利確できれば良いのですが、多くの人は「もっと上がるかも」という欲に負けてしまいます。



その結果、売り時を逃して暴落に巻き込まれてしまう、というケースは本当によくある話なんです。
このような価格の不安定さが、ミームコイン投資の難易度を高くしている要因と言えます。
詐欺に使われやすい
誰でもかんたんに作れるという性質上、ミームコインは詐欺に利用されやすくなっています。
具体的には、インフルエンサーが自作のミームコインを宣伝して購入を煽り、価格が上がったタイミングで売り抜けて利益を得る、といった手口が典型的です。
買わされた人は、価値が暴落したコインをただ保有し続けるしかありません。



また、プロジェクトの開発者が投資家から集めた資金を持ち逃げする「ラグプル」という詐欺も横行しています。
これはまさに、敷物を引き抜く(rug pull)かのように、突然プロジェクトの足場を崩して資金を奪う手口です。
仮想通貨界隈には、残念ながらこのような詐欺が数多く存在し、そこではミームコインも悪用されているという現実があります。



投資資金を一瞬で奪われ、将来得られたはずの利益まで失うリスクを避けるためにも、詐欺師が使う常套句を知っておくことが重要です。
下の動画で詐欺確定ワードを5つ紹介しているので、必ず一度は見て、自衛のための知識を身につけておいてください。
これを言われたらアウト!詐欺確定ワード5選
マイナーな取引所を使うと資産を失うおそれがある
マイナーなミームコインは、基本的にBybitやBitgetなどの海外取引所でしか買えません。
これら2社のような大手であれば安心ですが、よく分からないマイナーな海外取引所を利用するのは危険です。



過去には、取引所が突然閉鎖して、預けていた資金が戻ってこなくなったという事例もあります。
実際にぼくも2018年にクリプトピアという海外のマイナーな取引所に少しだけ資金を入れていましたが、急に破綻して資金が引き出せなくなってしまいました。
手数料の安さを宣伝文句にしているマイナー取引所もありますが、そのわずかな手数料を節約しようとした結果、資産をすべて失っては本末転倒ですよね。
なお、これは海外だけでなく日本国内の取引所であっても同じことが言えます。
将来性のあるミームコインの探し方3選
今後もまだ成長しそうなミームコインを見つけたい場合は、下記の3点を実施すると銘柄選びの精度が上がります。
ひとつずつ詳しく解説します。
時価総額を確認する
将来性のあるミームコインを探すうえで、まず確認したいのが「時価総額」です。
時価総額が大きい仮想通貨は、それだけ多くの投資家から信頼され、資金が集まっている証拠と言えます。
そのため、今後も資金が流入してくる可能性が比較的高いと判断できるのです。



そもそも時価総額って何?



その仮想通貨が「市場全体でどれくらいの価値があるか」を示す指標のこと。
「仮想通貨1枚あたりの価格 × 流通枚数」で算出できるよ。
また、時価総額は仮想通貨の伸びしろを予想する際の材料としても役立ちます。
たとえば、シバイヌ(SHIB)の時価総額が、同じミームコインであるドージコイン(DOGE)の4分の1だったとします。



その場合「シバイヌが今後どれだけ成長しても、ドージコインと同じ時価総額までなら4倍が限界かな」みたいに、ある程度の天井を予測できるのです。
このように、時価総額はコインの将来性を測るための重要な指標だと言えます。
大手仮想通貨メディアで話題性の大きさをチェックする
大手メディアで話題性の大きさをチェックするのも、将来が期待できるミームコインを探す方法として有効です。
仮想通貨に限らず、話題を集めているモノは需要が大きくなるため、価格が高騰しやすくなります。



本当は、そのミームコインのコミュニティへ実際に参加したり、SNSで生の情報を集めたりするのが一番確実です。
でもそれって正直めちゃくちゃ大変ですよね。
自分の時間を使わずに稼げるのが投資の醍醐味なのに、情報収集に膨大な時間を取られては台無しになってしまいます。
そこで代替案として、信頼性の高い仮想通貨系のメディアで話題性を確かめるのがおすすめです。
具体的には「CoinDeskJAPAN(コインデスク・ジャパン)」や「CoinPost(コインポスト)」のような、大手ニュースサイトを活用しましょう。
これらの使い方ですが、サイト内にある検索窓に「DOGE」や「SHIB」など気になる仮想通貨を入力し、関連するニュースを検索します。



そこで新しい記事がたくさん出てくるようであれば、そのコインの話題性が大きいと判断できます。
メディアもビジネスなので、お金を稼ぐためには世間の注目度が高いテーマを取り上げる必要があるからです。
つまり「記事が多い=注目度が高い」というわけですね。
この方法であれば、投資家から注目されていて、将来伸びそうなミームコインを比較的かんたんに見つけやすくなります。
仮想通貨取引所のIEO情報を追う
仮想通貨取引所が公開している「IEO」の情報を追うのも、将来性のあるミームコインを見つける方法のひとつです。
IEO:取引所に上場(一般公開)される前の仮想通貨を先行販売で購入できるイベント
IEOの対象となっている銘柄は、取引所の厳しい審査をクリアしているため、安全性が高くて将来性もある可能性が高いと言えます。
なお、IEOの情報はコインチェックやBybitなどの公式サイトで確認できます。



ただし、IEOには応募期限が設けられている場合がほとんどです。
IEOを狙いたい場合は、仮想通貨系のニュースを日ごろからチェックするようにしましょう。
ミームコインに投資する際のポイント3つ
ミームコインを買うと決めた場合は、必ず下記の3点を守ってください。
これらのポイントを無視すると、取り返しがつかないほどの大損をしてしまうかもしれませんよ。
大手の仮想通貨取引所で買う
ミームコインに投資する際は、必ず大手の仮想通貨取引所を利用しましょう。
先ほどもお話しした通り、手数料の安さに釣られて、よく分からないマイナーな取引所を選ぶのは非常に危険です。



大手であればセキュリティ対策がしっかりしているため、ハッキングのリスクが低いと考えられます。
そしてさらに重要なのが、資金が潤沢であることから、万が一の際には手厚い資金補償を期待しやすい点です。
実際に、過去にハッキング被害を受けたコインチェックやBybitは、顧客資産を全額補償した実績があります。
また、大手の取引所に上場している銘柄のほうが、安全性も高いと言えます。



マイナーな仮想通貨取引所はお金を払えば上場できるので、そこで扱われている銘柄が信頼できるとは限りません。
大切な資産を守るためにも、ミームコインは信頼を集めている大手取引所で買うべきです。
手数料の安い「取引所」で買う
ミームコインは、手数料が安い「取引所」で購入してください。
前提として、仮想通貨の買い方には「取引所」と「販売所」の2種類があります。
しかし、難しいことは抜きにして、ここでは「取引所のほうが手数料が圧倒的に安い」とだけ覚えておけばOKです。



販売所を利用すると、同じミームコインを買うのに数十倍から数百倍もの手数料がかかってしまうことがあります。
したがって、仮想通貨取引所を選ぶ際は、この「取引所」形式でコインを買えるかどうかを必ず確認してください。
ただし、取引所によっては「販売所」でしか取り扱いがないケースもあるので注意が必要です。



販売所と取引所の違いはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
大金を投資しない
ミームコイへの投資は、期待値が高いとは言えません。
そのため、資産の大部分を集中投資するのはギャンブルに近いので絶対にやめましょう。
メジャーなミームコインであるドージコイン(DOGE)ですら、イーロン・マスク氏の発言ひとつで価格が大きく左右されるため、将来の予測が困難です。



まずは、仮想通貨界のオルカン(全世界株式)的な立ち位置であるビットコインの投資から始めましょう。
次にイーサリアムやソラナのような、優れた機能を持つ仮想通貨に投資するのが王道です。
それでもまだ資金に余裕があって、失っても全く問題ない範囲の金額であれば、ミームコインを買ってみるのは面白いかもしれません。
ミームコインの購入方法【初心者でもかんたん】
ミームコインの購入手順は、口座開設→日本円の入金→購入のわずか3ステップです。
具体的な手順は、ぼくがメインで使っているbitbankを例にこちらの記事で解説しています。
>>【初心者向け】bitbankの始め方~買い方まで完全図解しました【手数料無料】


なお、解説記事内ではビットコインを例にしていますが、ミームコインでも購入手順は全く同じです。
ただし、シバイヌ(SHIB)やペペコイン(PEPE)は、bitbankの「取引所」では買えません。
これらのコインを買いたい場合は、コインチェックを利用するのがおすすめです。
コインチェックでの購入手順は、それぞれ以下の記事で解説しています。
▼口座開設がまだの方
【完全図解】コインチェック(Coincheck)の登録方法を初心者向けに解説※専門用語なし
▼口座開設済の方
【完全初心者向け】スマホでできる!ビットコインの買い方・売り方【コインチェック】
ミームコインに関するよくある質問と回答
最後に、ミームコインに関するよくある質問にお答えします。
- ミームコインで億り人になれますか?
-
確率は相当低いと言えます。実際に数えきれないほどのミームコイン誕生してきた中で、1,000倍以上まで高騰した実績があるのはシバイヌ(SHIB)、ドージコイン(DOGE)、ペペコイン(PEPE)の3銘柄しかありません。
- ミームコインはどこで買うのがおすすめですか?
-
国内取引所ならbitbankやコインチェック、BITPOINT。海外取引所ならBybitやBitget、MEXCがおすすめです。
初心者の場合は、国内取引所でメジャーなミームコインを買いましょう。
- 上場予定のミームコインはどこで分かりますか?
-
コインチェックやBybitといった仮想通貨取引所が公開しているIEO情報を見れば分かります。
- 柴犬コインはミームコインですか?
-
ミームコインです。2020年8月に匿名の開発者Ryoshi氏によって作成されました。
- ミームコインはなんのためにあるのですか?
-
社会的な意義は特にありません。強いて言えば、仮想通貨界に親しみを持ってもらうためですね。
ミームコイン投資は慎重に検討しよう
この記事では、ミームコインとは何か、その特徴やリスク、将来性のある銘柄の探し方までを解説してきました。
- ミームコインはネットのジョークから生まれた仮想通貨である
- 機能より話題性で価格が変動しやすい
- ハイリスク・ハイリターンな投資対象である
- 詐欺プロジェクトに悪用されやすい注意点がある
- まずはビットコイン(BTC)への投資を最優先すべき
ミームコイン投資は一攫千金の可能性がわずかにある一方で、大きなリスクを伴います。
まずはビットコインやイーサリアムなどで資産の土台を固め、余裕資金の範囲内で楽しむのが賢明です。



ミームコインのことはよく分かったよ!
まずは教えてもらった通りにビットコインから買い始めたいけど、どの取引所を選べばいいのかな?



まだ口座を持っていないなら、ビットコインだけでなく、イーサリアムやメジャーなミームコインも「取引所」で安く買えるbitbankがおすすめ!


\ 無料・10分で口座開設 /



仮想通貨投資の世界にはチャンスが多く転がっていますが、いつまでも掴めるわけではありません。
たとえば、この記事で紹介したIEOもすぐに募集が締め切られてしまう場合があります。
なので、せめて口座開設くらいは今のうちに済ませておきましょう。
というわけで、以上になります。
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