
仮想通貨を買ってみたけど、ただ持っているだけなのはもったいない気がする。もっと有効活用できないかな?



ステーキングって聞いたことあるけど、仕組みがよくわからない…本当に安全なの?
仮想通貨を効率良く増やせる方法「ステーキング」の存在を知ったものの、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
ステーキング(貸し暗号資産)は、保有している仮想通貨を取引所に預けるだけで、銀行預金の何倍もの利回りを狙える便利なサービスです。



厳密には定義が異なるのですが、この記事では理解しやすさを優先してあえてこのように表現しています。
詳しくはあとで解説します。
ぼくも仮想通貨のステーキングを活用して、本業が忙しいなかでも放置するだけで資産を増やせているのでかなりおすすめです。
しかし、まったくリスクのない投資は存在しないため、ステーキングにも知っておくべきデメリットや注意点があります。
この記事では、仮想通貨のステーキングの仕組みやメリット・デメリットについて、投資初心者の人にもわかりやすく解説します。



「専門用語が難しそう」「ハッキングが怖い」といった不安も、この記事を読めばスッキリ解消します!
ステーキングの仕組みを完全に理解し、安全に効率よく資産を増やせるようになりたい人は、ぜひ最後までお読みください。
仮想通貨のステーキングとは?
ステーキング(貸し暗号資産)とは、仮想通貨を取引所に預けることで、報酬として新たな仮想通貨がもらえる仕組みのことです。
かんたんに言うと「仮想通貨版の定期預金」のようなイメージですね。
※厳密には、ステーキングというのはProof of Stakeなどのアルゴリズムを採用しているブロックチェーンネットワークに特定の仮想通貨を預けることでシステム維持に貢献し、その報酬として仮想通貨を得る仕組みです。
しかし「仮想通貨を預けて報酬を得る」という点で、貸し暗号資産やレンディング、取引所のステーキングサービスなどをまとめて「ステーキング」と表現するケースが多くなっています。
ぼくも分かりやすさを優先したいので、普段の解説では基本的に「ステーキング」で統一しています。



仕組みはなんとなく分かったけど、そもそもなんで取引所は報酬を支払ってまで仮想通貨を借りたがるの?



取引所は利用者との取引に備えて、常にある程度の仮想通貨を確保しておく必要があるからだよ。
もしビットコインを買いたい人が現れても、取引所が持っていなければ「すみません。うちには今ビットコインが足りないので売れません」となってしまいますよね。



だからこそ、取引所はぼくらに報酬を支払ってでも仮想通貨を借りたがるんです。
ステーキングサービスのおかげで、ぼくらは仮想通貨投資でもキャピタルゲイン(売却益)だけではなく、インカムゲイン(配当所得)も得られるようになりました。
ステーキング(貸し暗号資産)で報酬が発生する仕組み
ステーキング(貸し暗号資産)によって報酬が発生する仕組みは下記の通りです。
- ぼくらが取引所に仮想通貨を貸し出す
- 取引所の資金が潤沢になり、より多くの顧客の売買に耐えられるようになる
- 取引所側の手数料収入が増える
- 資金に余裕が生まれると、仮想通貨FXなどのサービスも展開できるので、さらに手数料収入が増える
- 手数料収入がぼくらに報酬として還元される
集めた仮想通貨によって新たな収入を確保できるため、取引所側は年利2.0%くらいの利息を支払ってもペイできるのです。
ステーキングで狙える利回りの目安
ステーキングで狙える利回りは、仮想通貨の種類や取引所によって異なります。
一般的な利回りの目安は下記の通りです。
仮想通貨 | 利回り(年間)の目安 |
---|---|
ビットコイン | 2.50%前後 |
イーサリアム(ETH) | 3.00%前後 |
ソラナ(SOL) | 6.50%前後 |
カルダノ(ADA) | 2.50~3.00%程度 |
ポルカドット(DOT) | 10.00~12.00%程度 |
銀行預金はせいぜい年利0.2%くらいなので、ステーキングのほうが圧倒的に高い利回りが期待できます。
ただし、利回りは市場環境や参加者数によって変動するため、上記の数値は参考程度に考えてください。
また、利回りが高いほどリスクも高くなる傾向があるので、仮想通貨自体の将来性などを総合的に考慮して選ぶことが大切です。
ステーキングとレンディングの違い
まずステーキングでは、Proof of Stake(PoS)などのシステムに貢献することで報酬を得られます。
Proof of Stake(PoS):仮想通貨の取引がされた際に「これは本当に正しい取引記録ですよ」と承認する仕組みの一種
このような承認作業がないと、改ざんや不正がまかり通ってしまうので、みんなが安心して仮想通貨を使えなくなってしまいます。



そのため報酬を支払ってでも、PoSのようなシステムの維持に協力してくれる人を十分に確保しておく必要があるのです。
一方、レンディングは仮想通貨を第三者に貸し出すことで利息がもらえる仕組みになっています。
たとえばローンを提供する側の場合、貸したお金に利息を上乗せして返済してもらいますよね。
特に難しい話ではないと思います。



そしてもう一つ似たようなサービスに「取引所ステーキング(=貸し暗号資産)」というものが存在します。
取引所ステーキングとは、PoSではなく取引所の運営に貢献することで報酬を得られる仕組みのことです。
ここまで登場してきたステーキングの話は、厳密に言えば基本的に「取引所ステーキング」のほうを指しています。



なんかめちゃくちゃややこしいことになってきた……。



確かに今紹介した3つのサービスは厳密に言うと別物なんだよね。
でも区別する必要性は特になくて、仮想通貨を預けて増やすサービスは全部「ステーキング」と一括りにしても大丈夫だよ!
実際にbitbankやコインチェックのような国内取引所の公式サイトを確認すると、ステーキングの対象銘柄にビットコインが含まれていないんですよね。
しかし「ビットコインはステーキングできないのか……」と落ち込む必要はありません。



レンディングや貸暗号資産サービスではビットコインも対象になっているので、そちらを使えばOKです!
ステーキングのメリット5つ
ステーキングの主なメリットは下記の5つです。
それぞれ見ていきましょう。
手続きがかんたんなので初心者でも始めやすい
ステーキングの大きなメリットは、手続きが非常にかんたんなことです。
今回はBybitを例に、ビットコインをステーキングする手順をお見せします。



この機会にBybitの口座を開設しておきたい方は【Bybit(バイビット)とは?特徴・使い方・口座開設手順を解説】を参考にチャレンジしてみてください。
- Bybitのホーム画面で「ファイナンス」を選択
- 「資産運用」を選択
- 「Bybitステーキング」→ビットコインを選択


複雑な設定や専門知識は一切ないので、初心者の人でも安心です。
また、ステーキングできる最低金額が低い取引所も多いので、まずは少額で始めてみるのも良いですね。
取引所に仮想通貨を預けるだけで勝手に増える
ステーキングでは一度設定を完了すれば、そのあとは基本的に何もする必要がありません。



ぼくもステーキングを利用していますが、本当に放置しているだけで報酬が積み上がっていきます。
仮想通貨の短期売買は時間も労力もかかりますが、ステーキングなら忙しい人でも無理なく資産を増やせます。
もちろん、チャートをこまめに見る必要もありません。



「投資にあまり時間をかけられないけど、仮想通貨で効率よく資産を増やしたい」という人にはピッタリの手法です!
銀行預金よりも大きな利息がつく
現在、銀行預金金利は年0.2%程度と非常に低い水準となっています。
100万円を1年間預けたとしても、2,000円程度しか利息がつきません。
一方、ステーキングであれば少なくとも年1.0%以上の高い報酬が期待できます。



たとえ年1.0%の報酬だったとしても、銀行預金と比べたら約5倍もお得です。
仮想通貨には価格変動リスクがありますが、長期保有が前提であれば基本的に気にしなくても良いので、安心してステーキングで運用しましょう。
複利効果で仮想通貨を大きく増やせる
ステーキングで得た報酬を再びステーキングに回すことで、複利効果を狙えます。
複利:投資で得た利益を元本に加えて再投資することで、より大きな元本に対して利益が生まれ、資産が雪だるま式に増えていく仕組み



今回は、0.01BTCを年利2.0%でステーキングした場合のシミュレーションを行いました。
結果は下記の通りです。
- 5年後:0.011041BTC(10.41%増)
- 10年後:0.01219BTC(約21.9%増)
- 20年後:0.014859BTC(約48.59%増)
このように、長期間運用するほど複利効果は大きくなります。
そのため、長期間ステーキングを続けることで想像以上に大きな資産を築ける可能性があります。
安全性高く仮想通貨を運用できる
ステーキングは、仮想通貨を運用する方法のなかでも安全性が高めです。
たとえばコインチェックの場合、預け入れた仮想通貨はコールドウォレットで保管されます。
コールドウォレット:インターネットに接続されていないオフライン状態のウォレットのことで、外部からのハッキング攻撃を遮断できる。
オンライン接続されているウォレットよりもサイバー攻撃のリスクを大幅に軽減できるので、安心して預けられます。
さらに、ステーキング中の仮想通貨は「分別管理」の対象として扱われるケースが一般的です。
分別管理:預かった顧客の仮想通貨を取引所自らの運営資金と完全に分けて管理すること。
したがって、万が一取引所でハッキング被害や経営破綻などの事態が起きても、預けた仮想通貨の損失分は補償される可能性が高くなっています。



ステーキングには投資家の資産を守るための仕組みが備わっているので、安全性の高い運用方法だと言えますね。
ただし、安心して利用できるのは下記に限られる点に注意が必要です。
- 国内大手取引所のステーキング(例:コインチェック、BITPOINT)
- 「仮想通貨のステーキングとは?」で解説した”本来(狭義)のステーキング”(例:イーサリアムチェーンやソラナチェーンの公式ステーキング)



怪しいマイナーな取引所や、資本金が小さいレンディングサービスの専門業者などは、ビットコインで年率10.0%のような非常に高いステーキング利率を提示しているので、一見魅力的に感じるかもしれません。
しかし、このような”相場よりも明らかに高い利率”が提示されている場合は、預けた資金を持ち逃げされるといったトラブルに遭う危険性が高いので、絶対に利用しないでください。
上記の注意点をおさえておけば、ステーキングで安全性高く資産を増やすことが可能です。
ステーキングのデメリット・落とし穴3つ
ステーキングには多くのメリットがある一方で、一応デメリットも存在します。
とはいえ、ステーキングはメリットのほうが圧倒的に大きいので、積極的に活用することをおすすめします!
運用終了まで預けた仮想通貨を売買できなくなるケースが多い
ステーキングは多くの場合、運用期間中に仮想通貨を自由に売買することができません。



急に現金が必要になったときや暴落時にすぐ売れないのは困るね。



ステーキングには「ロックアップ期間」が設けられている場合が多くて、この期間中は基本的に出金もできないんだ。
ロックアップ期間は仮想通貨や取引所によって異なりますが、一般的には下記のように設定されています。
- 短期:1ヶ月以内
- 中期:1〜6ヶ月程度
- 長期:6ヶ月以上
中途解約が可能な場合もありますが、手数料を取られたり、それまでの報酬を没収されたりすることがよくあるので注意してください。
そのため、使う予定がない分だけステーキングに回しましょう。
あるいは、運用期間を短めにするのも手です。
長期保有を前提にしてステーキングを利用することも、途中解約を防ぐうえで重要なポイントです。
預けた仮想通貨の価格が一時的に下落した程度では売りたいと思わなくなるので。



これらのような対策はありますが、念のためステーキングを始める前にロックアップ期間や中途解約の条件を確認しておきましょう。
報酬が減少する場合がある
ステーキングの報酬は固定されているわけではなく、さまざまな要因によって減少します。
- ステーキング参加者が増えることで、報酬が分散されて個人の取り分が減る
- 仮想通貨のアップデートにより報酬体系が変更される
最初は利回りが高くてもあとから下げられてしまい、予定通りに報酬を得られない可能性があります。
また、仮想通貨自体の価格が下落した場合、報酬として得た枚数分を上回る損失額が発生するリスクもある点にも注意が必要です。



たとえば、1BTC=100万円の時にビットコインのステーキングを開始し、1年後に報酬として0.05BTC(年利5.0%)を獲得したものの、ビットコイン価格が1BTC=80万円まで下落していたとします。
この場合、保有枚数は1.05BTCに増えているのに、円換算だと100万円が84万円(80万円×1.05BTC)まで減少します。
つまり16万円分の損失が発生してしまうんですよね。
逆に、利回りの見直しにより報酬が増えるケースもありますが、このように減少する可能性があることも頭に入れておいてください。
預け入れに上限が設けられていることがある
仮想通貨のステーキングを始める際に注意しておきたいのが、多くの取引所で預入金額に上限が設定されている点です。
実際に、国内・海外を問わず「たくさん利息がつくのは1,000ドル相当まで」などと上限額が決められているケースが一般的です。
仮想通貨のステーキングに関するよくある質問
最後に、ステーキングについてよく寄せられる質問に回答します。
- ステーキングとDeFiどっちがおすすめ?
-
ステーキングよりも高い利回りを狙いたい人はDeFiを使うのもありです。DeFiであれば、ビットコインで年6.0〜9.0%くらい増やせるサービスも存在します。ただしDeFiはステーキングと違って始めるハードルが高く、トラブルが起きても自己責任なので上級者向けです。
それでもDeFiに興味がある方や「そもそもDeFiって何?」という方は下記の記事をどうぞ。
- ステーキングするならビットコインとイーサリアムどっちがいい?
-
利回りはイーサリアムの方が高めに設定されているケースが多くなっています。とはいえビットコインしか保有していない場合は、わざわざイーサリアムに交換する必要はありません。今持っているほうでOKです。
ステーキングを活用すればかんたんに仮想通貨を増やせる!
この記事では、仮想通貨のステーキングについて詳しく解説してきました。
内容をかんたんにまとめると下記の通りです。
- 手続きがシンプルであとは放置しておくだけで仮想通貨が増えていく
- 銀行預金よりも圧倒的に効率よく資産を増やせる
- 安全性が高いので安心して利用できる(ただし条件付き)
- 運用期間中の途中解約は原則できない
- 報酬が減少する可能性がある
仮想通貨をただ保有しているだけではもったいないので、ステーキングで効率よく仮想通貨を増やしていきましょう。
そして、ステーキングするなら利回りが高く、かつ信頼できる取引所を選ぶことも大事なポイントです。



ぼくはBybitをおすすめしています。
世界第2位の大手取引所という安心感があり、利回りの高さや、ロックアップ期間がないステーキングも用意されている点など、優れているところがたくさんあるからです。
\ ぼくがメインで使ってる海外取引所 /



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