
仮想通貨を買うところは”販売所”と”取引所”の2種類があるみたいで、どう違うの?



初心者はどっちを使えば良いのかな?
仮想通貨投資を始めようと思ったものの、販売所と取引所があることを知り、困惑している方もいるのではないでしょうか。



結論、初心者は基本的に取引所を使うのがおすすめです。
しかし、販売所を使ったほうがいい場合もあるので、両者の特徴を必ず把握しておきましょう。
この記事では、仮想通貨の販売所と取引所の違いやメリット・デメリットを解説します。
また、販売所と取引所それぞれに向いているケースも紹介します。
どちらも賢く使い分けて仮想通貨投資を有利に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
\ 無料・10分で口座開設 /
仮想通貨の販売所と取引所の違いを比較
まずは仮想通貨の販売所と取引所の違いを見ていきましょう。
主な違いは下記の通りです。
具体的に見ていきましょう。
取引相手の違い|交換業者か個人か
販売所では、仮想通貨の交換業者(仮想通貨取引所)を相手に取引します。
一方、取引所では個人同士で仮想通貨を売買します。
その際、価格を提示して売買する側は「メイカー」提示された価格で売買する側は「テイカー」と呼ばれます。
注文方法の違い|指定価格または自由価格か
販売所と取引所では、注文方法も異なります。
具体的な違いは下記の通りです。
注文方法についてもまとめます。
- 成行注文:売買する際に値段を指定せず、その時点の最良価格で売買する注文方法
- 指値注文:「1BTCがいくらまで下(上)がったら買う(売る)」と価格を指定して(メイカーとして)売買する方法
- 逆指値注文:「1BTCがいくらまで上(下)がったら買う(売る)」と価格を指定して(メイカーとして)売買する方法
つまり、販売所では指定価格、取引所では自由価格で取引することになります。
手数料体系の違い|「スプレッド」か「取引手数料」か
手数料体系にも違いがあります。
まず、販売所で仮想通貨を売買する際は「スプレッド」という仲介手数料のようなものが上乗せされます。



分かりやすいように、八百屋に置き換えてみましょう。
まず、八百屋はリンゴを100円で仕入れます。
その100円で仕入れたリンゴを110円で僕らに売ります。
この差額の10円が八百屋の利益であり、販売所でいうスプレッドです。



スプレッドは実質的な手数料だと思ってもらって問題ありません。
それに対し、取引所での売買では取引手数料がかかります。
取引手数料は「メイカー:-〇%」「テイカー〇%」と表記されるのが一般的です。
スプレッドと取引手数料の違いによってどのような影響が出るのかは、後ほど解説します。



便宜上、スプレッドも取引手数料として解説されるケースがあることも覚えておいてください。
仮想通貨を販売所で売買する3つのメリット
まずは、販売所のメリットから見ていきましょう。
ひとつずつ解説します。
簡単に注文できる
販売所では、表示された金額で欲しい銘柄をすぐに購入できます。
交換業者によって仮想通貨がいつでも買えるように用意されているためです。
また、注文の操作は直感的にでき、初心者でもわかりやすくなっています。



「ビットコインを〇BTC買いたい」「ビットコインを〇円分買いたい」というふうに決めるだけなので簡単です。
取扱い銘柄が多い
販売所は、取引所よりも幅広い銘柄を取り扱っています。
同じ仮想通貨取引所であっても、販売所でしか取り扱っていない銘柄も存在します。
たとえば、この記事の執筆時点では、bitFlyerでドージコインを買おうとすると販売所でしか買えません。



とはいえ、最初はビットコインやイーサリアムなどのメジャー通貨に投資するのがおすすめなので、初心者にとってはメリットに感じない可能性があります。
自動積立に対応している
自動積立とは、設定したタイミングと金額で仮想通貨を自動で購入してくれるサービスです。
積立投資の場合は販売所での購入にしか対応していないのですが、一度設定しただけで着実に資産を積み上げられるのは大きな魅力です。
そのためスプレッドは必用経費だと受け入れ、積立投資を利用するのがおすすめです。



ぼくはコインチェックの販売所でビットコインを積み立てています。
売るときは販売所ではなく取引所で売れるので、そこでは余計な手数料はかかりません!
積立投資を始めたい方は、ビットコインの積立投資を始める方法やメリットなどをまとめた記事を参考に挑戦してみてください。
仮想通貨を販売所で売買する3つのデメリット
続いて、販売所のデメリットを3つ解説します。



特に、手数料が高いことを知らずに販売所で仮想通貨を買ってしまうケースは非常に多いので、間違えないよう注意してください!
手数料がかなり高い
販売所のスプレッドは、取引所の手数料よりも大幅に高く設定されています。
たとえば、ビットコインの手数料は取引所だと売買価格のおよそ0.01〜0.1%です。
一方、販売所では大体3%前後のスプレッドを負担することになります。



100万円分買った場合は、約3万円も損してしまいます。
同じ銘柄なのに手数料が30〜300倍も高くなるのは痛すぎますよね。
手数料は投資成績に大きく影響するため、手数料の高さは致命的なデメリットと言えます。
にもかかわらず、仮想通貨投資に慣れていないと誤って販売所で買ってしまうケースが非常に多く見られます。



本当に紛らわしいので、ぼくも初心者の頃は間違えてました。
さらに、価格変動幅(ボラティリティ)が大きいタイミングでは割高になります。
このように、販売所のスプレッドはかなり割高なので、自動積立以外では取引所で仮想通貨を買うのがおすすめです。
スプレッドがかかる販売所でしか買えない仮想通貨取引所が多い
同じ仮想通貨取引所、同じ銘柄でもスプレッドがかかる販売所でしか買えないケースはよく見られます。
たとえば、ビットコインの積立用におすすめなコインチェックでは、販売所でしか買えない銘柄が9種類もあります。



メイン口座はbitbankのように、取引所でも多くの銘柄を購入できるところにしましょう。
レバレッジ取引ができない
レバレッジ取引とは、自己資金以上の金額で取引できる取引方法です。



簡単に言うと、1万円の元手で2万円分運用できる感じです。
ただし、レバレッジ取引はリスクが大きく中上級者向けなので、初心者の場合はあまり気にしなくて良いでしょう。
仮想通貨を取引所で売買する3つのメリット
次は取引所のメリットを見ていきましょう。



手数料の安さが最大の魅力です。
手数料が圧倒的に安い
取引所の手数料は、販売所のスプレッドよりも圧倒的に安く設定されています。
交換業者に対する仲介手数料が発生しないためです。
すでに例として挙げましたが、ビットコインであれば販売所の約1/30~1/300の手数料で購入できる場合もあります。



普段は取引所で仮想通貨を買います。
希望価格で売買成立させやすい
希望価格で売買成立させるなら、取引所のほうが有利です。
販売所とは異なり、売買価格は個人間で決められるためです。
指値注文や逆指値注文などを使い、あらかじめ設定した価格でないと取引が成立しないようにすることもできます。
資金管理しやすい
取引所では、あらかじめ利確ラインと損切りラインを設定できます。



利確ラインはTP(Take Profit)損切りラインはSL(Stop Loss)と表現されます。
また、注文時には決済時の利益と損失額を把握することも可能です。
そのため、運用資金がなくならないようにロット数を調整しやすくなります。
仮想通貨を取引所で売買する3つのデメリット
普段使いにおすすめな取引所ですが、下記3つのデメリットには注意が必要です。
ひとつずつ見ていきましょう。
注文の成立までに時間がかかる可能性がある
指値注文を選んだ場合は、希望価格で売って(買って)くれる人が現れるまで取引が成立しません。
特に、売買する人が少ない銘柄や時間帯では成立しにくい傾向があります。
指値や逆指値の設定がうまくいかないと、仮想通貨の売買が成立せず機会損失を出す可能性がある点には注意が必要です。
取扱い銘柄が比較的少ない
取引所の取扱い銘柄は、販売所よりも少なくなっています。
たとえばコインチェックの場合、2025年5月時点だと販売所で34銘柄以上を取り扱っているのに対し、取引所では25銘柄しか購入できません。
投資したい銘柄が販売所にしかないケースもあるので、口座を開設する前に取引所でも取り扱いがあるか確認しましょう。



取引所の取扱い銘柄数で言えばbitbankがおすすめです。
自動積立ができない
自動積立設定ができるのは販売所のみです。
取引所でも積立投資そのものはできますが、手動で行うことになります。



めんどくさいけど、手数料が安くなるから手動でも良いかな〜。



いや、それは本当にやめたほうが良い。実際に手動で継続できている人をひとりも知らないから。
というのも、暴落時こそ買い増しのチャンスなのに、手動で積み立てていると「まだ下がりそうだし今月は買わなくて良いかな」みたいなことになって、積立のメリットを享受できなくなるのです。
なので、スプレッドを支払ってでも自動積立にすることを強くおすすめします。
なお、売却する時は取引所を利用すれば良いのでスプレッドはかかりません。
仮想通貨の販売所と取引所の選び方
販売所と取引所を使い分けられるようになると、仮想通貨投資で有利になる可能性があります。
それぞれがおすすめな場合をまとめたので、参考にしてください。
販売所がおすすめな場合
販売所がおすすめなパターンは下記の通りです。
- 積立投資と長期保有がしたい
- メジャー通貨以外にも投資したい
繰り返しになりますが、積立投資はスプレッドを負担してでも販売所の自動設定で行いましょう。
マイナー通貨であれば、そもそも取引所で取り扱っておらず、必然的に販売所で買うことになる場面がよくあります。
取引所がおすすめな場合
取引所がおすすめなのは下記に当てはまる場合です。
- 投資の勝率・利回りを上げたい
- 指値注文や逆指値注文などを活用したい
手数料を抑えるなら確実に取引所です。
初心者の方は成行注文だけでOKですが、仮想通貨投資に慣れてきたら指値注文や逆指値注文などを活用しても良いでしょう。



正直、積立以外は取引所を使うのがおすすめです。
仮想通貨の販売所と取引所についてよくある質問
最後に、仮想通貨の販売所と取引所についてよくある質問に回答します。
- ビットコインを販売所で買って取引所で売ることはできる?
-
問題なくできます。
- 取引所と販売所ではどちらが安い?
-
手数料は取引所のほうがずっと安くなっています。
- 積立投資で買った仮想通貨は取引所で売却できる?
-
問題なくできます。スプレッドを負担するのは購入時のみでOKなので、積立投資の手数料は意外とかかりません。
仮想通貨の販売所と取引所を賢く使い分けよう
仮想通貨の販売所と取引所には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
まとめると、普段の売買は手数料が安い取引所、積立投資は自動設定ができる販売所がおすすめです。
また、販売所で購入した場合でも、売却時は取引所を選びましょう。



そうすることでスプレッドを節約できます。
まだ仮想通貨投資を始めていない方は、まずは少額からでも良いので始めてみましょう。
経験を積めるので、短期的には稼げなくても、中長期的には大きなリターンにつながる可能性があります。
普段使いならbitbank、積立用にはコインチェックがおすすめです。
というわけで、以上になります。
匿名でコメントできます